AlmaLinux9メモ
AlmaLinux9(Linux)に関する備忘録的なメモ
USBメモリを使う
ネットワークの繋がっていないLinux端末に対して、ネットワークを使えるようにするための手引き
まずデバイスを確認する
[root@dell ~]# ls /dev/sd*
USBメモリ挿入前後でデバイスが増えるのでその値を覚える。下図の例では/dev/sdb1が増えている
このままでは使えないのでLinuxに対してUSBメモリをマウントさせる
[root@dell ~]# mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt
これは、/dev/sdb1のデバイスを仮想的にLinuxの/mntに紐付けるという意味である。/mntを見るとUSBメモリに入っているファイルが見れるはずである。
AlmaLinux 9.3 で Wifi を使えるようにする
パッケージをダウンロードしてUSBに保存して、展開すれば使えるようになるかな...と思ったらダメでした。理由はrpmでインストールする際に依存関係のソフトウエアをネットワークからダウンロードするらしくスタンドアローン状態ではエラーになってしましました。
仕方ないので、有線接続を行ってからパッケージをインストールすることとします。
rpmファイルのダウンロード
https://raw.repo.almalinux.org/almalinux/9/BaseOS/x86_64/os/Packages/
上記サイトから最新版を持ってきます。2025/01/28現在では
- rpm -ivh iw-6.9-1.el9.x86_64.rpm
- rpm -ivh systemd-udev-252-46.el9_5.2.alma.1.x86_64.rpm
- rpm -ivh wireless-regdb-2024.01.23-1.el9.noarch.rpm
- rpm -ivh wpa_supplicant-2.10-5.el9.x86_64.rpm
- rpm -ivh NetworkManager-wifi-1.48.10-5.el9_5.x86_64.rpm
上記5つ
wgetでもいいですし、WindowsからダウンロードしてUSBへ保存してLinixでマウントして持ってきても良いです。
[root@Edge ~]# rpm -ivh ./iw-5.19-1.el9.1.x86_64.rpm
[root@Edge ~]# rpm -ivh ./systemd-udev-252-18.el9.x86_64.rpm
[root@Edge ~]# rpm -ivh ./wireless-regdb-2020.11.20-6.el9.noarch.rpm
[root@Edge ~]# rpm -ivh ./wpa_supplicant-2.10-4.el9.x86_64.rpm
[root@Edge ~]# rpm -ivh ./NetworkManager-wifi-1.44.0-3.el9.x86_64.rpm
rpmでインストールします。
一度再起動を行って、利用可能なWiFiネットワークを検索すると見えているWiFiが表示されます。
接続したいSSIDを選択してパスワードを打つと、接続可能になります。
一応、これでWiFi接続が可能になりました。
利用可能な Wi-Fi ネットワークを表示します。
[root@Edge ~]# nmcli device wifi list
IN-USE BSSID SSID MODE CHAN RATE SIGNAL BARS SECURITY
34:76:C5:8A:F1:EC IODATA-8af1ec-2G インフラ 1 270 Mbit/s 82 ▂▄▆█ WPA2
36:76:C5:9A:F1:EC IO-Guest-8af1ec-2G インフラ 1 270 Mbit/s 82 ▂▄▆█ WPA2
00:90:FE:CB:E0:81 elecom2g-CBE080 インフラ 6 405 Mbit/s 79 ▂▄▆_ WPA1 WPA2
C4:3C:EA:EB:66:B0 Buffalo-G-66B0 インフラ 1 130 Mbit/s 69 ▂▄▆_ WPA2
DC:62:79:94:15:82 TP-Link_1582 インフラ 10 270 Mbit/s 69 ▂▄▆_ WPA
wifi ネットワークに接続します。
[root@Edge ~]# nmcli device wifi connect IODATA-8af1ec-2G --ask
パスワード: •••••••••••••
デバイス 'wlp0s26u1u2' が '4268dd57-3e2f-4894-89b3-c2292e088734' で正常にアクティベートされました。
IPアドレスが動的になってしまう
サーバー運用するので自宅内のネットワークには固定IPを割り当てたいのですが、IPアドレスが動的になってしまう問題が発生
これはネットワーク設定時にNAMEとDEVICEが異なることによる問題らしいです。
以下の例だと、有線接続しているeno2はNAMEとDEVICEが同じですが。無線LAN接続しているNAME「IODATA-8af1ec-2G 1」とDEVICE「wlp0s26u1u2」で異なっています。これを合わせる必要があります。
[root@Edge ~]# nmcli connection show
NAME UUID TYPE DEVICE
eno2 0cc2dee8-3110-32ef-8deb-386292720257 ethernet eno2
IODATA-8af1ec-2G 1 4268dd57-3e2f-4894-89b3-c2292e088734 wifi wlp0s26u1u2
lo 5288dd0d-2a14-4dd7-9f12-da0897c35b73 loopback lo
IODATA-8af1ec-2G 4bfd2023-a8e5-4ba7-8bbe-1cd92cfdd2cd wifi --
elecom2g-CBE080 c9cbd7f9-4be5-4dad-8abc-14444e6856a6 wifi --
eno1 a255ed30-57b1-4fa6-b350-c2228583245b ethernet --
enp2s0f0 b56a94ba-96da-4c92-8bd6-ec7985c57427 ethernet --
enp2s0f1 698ffd11-730a-44dd-a4b1-f8ba6c4afa61 ethernet --
上記の場合WiFi接続されているNAME「IODATA-8af1ec-2G 1」をDEVICE「wlp0s26u1u2」に合わせます
[root@Edge ~]# sudo nmcli connection modify 'IODATA-8af1ec-2G 1' connection.id wlp0s26u1u2
[root@Edge ~]# nmcli connection show
NAME UUID TYPE DEVICE
eno2 0cc2dee8-3110-32ef-8deb-386292720257 ethernet eno2
wlp0s26u1u2 4268dd57-3e2f-4894-89b3-c2292e088734 wifi wlp0s26u1u2
lo 5288dd0d-2a14-4dd7-9f12-da0897c35b73 loopback lo
IODATA-8af1ec-2G 4bfd2023-a8e5-4ba7-8bbe-1cd92cfdd2cd wifi --
elecom2g-CBE080 c9cbd7f9-4be5-4dad-8abc-14444e6856a6 wifi --
eno1 a255ed30-57b1-4fa6-b350-c2228583245b ethernet --
enp2s0f0 b56a94ba-96da-4c92-8bd6-ec7985c57427 ethernet --
enp2s0f1 698ffd11-730a-44dd-a4b1-f8ba6c4afa61 ethernet --
これを変えてから固定IPアドレス設定を行います
# IP アドレス固定割り当てに設定
[root@Edge ~]# nmcli connection modify wlp0s26u1u2 ipv4.method manual
[root@Edge ~]# nmcli connection modify wlp0s26u1u2 ipv4.address 192.168.1.203/24
[root@Edge ~]# nmcli connection modify wlp0s26u1u2 ipv4.gateway 192.168.1.1
[root@Edge ~]# nmcli connection modify wlp0s26u1u2 ipv4.dns 192.168.1.1
ここで、一度再起動すれば無線LANで固定IPアドレスで接続出来るはずです。
それでも繋がらなかったら
以下のコマンドを打てばGUIでネットワーク設定が出来ますので、不要なインタフェースカードのディ・アクティベーション(解除)やサブネットマスクの状態を確認しましょう。私の場合、有線LAN側をディ・アクティベーション(解除)してサブネットマスクを再設定したらうまく接続出来ました。
# GUIでネットワークの設定を確認する
[root@Edge ~]# nmtui